スーパーNEMO大戦
桜沢 悠人


「高圧エネルギーによる空間の捻じ曲げによる次元転送装置・・・軽いブラックホールだぞ・・・蛍光灯とか、軽く言うけど、コレでも十分すぎる大きさだ。よく、こんな小さな星が飲み込まれないものだ。」


 アルクさんが、美里ちゃんからもらった蛍光灯の解析結果は恐ろしいものだった。


 蛍光灯の中に作り出す、小さなブラックホール。


 人が通れるほどの大きさというが、ソレでも十分すぎる大きさ。


 確かに地球がそんな巨大なエネルギーに耐えられるとは思えない。


「ソレを可能にしているのが、蛍光灯の周りに書かれている、術式ですね・・・。力の制御の種類をなす術式、以外に簡単な術式なので、俺でも真似できます。」


 蛍光灯の解析は実に簡単に終わり、次の日には、敵本拠地に乗り込むことが可能となっていた。


 ヒモを解いてしまえば、非常に単純なつくりなのだ。


 ただ、科学と魔術の混合作品のため、一般的に解明するのは非常に困難になっていたに過ぎない。


< 112 / 160 >

この作品をシェア

pagetop