スーパーNEMO大戦


「可能性は限りなく0に近い。しかし、ゼロではないよ。だから、俺たちが偶発的に異世界に迷い込んだとしても、ソレはおかしなことじゃない。」


 先を読んでアルクが、答える。


 なぜ、俺たちが異世界に迷い込んだのか?


 なぜこの世界に着てしまったのか。


「そんなことで、運は使いたくなかったのやけどな・・・」


 何億分の1で、異世界に移動するほどの強い運があるなら、別の使い道もあっただろうに・・。


「逆に不運と捕らえるべきじゃないのかな・・・お、なんか引っかかった。」


 言うと、アルクは棒を一気に引き上げる。


 ワイヤーの先についていたのは、黄色と黒の縞々模様をしたカラフルな魚。


「・・・・・・食えるんか?それ?」


 少なくとも、自分たちの世界では見たことがない種類だ。


「焼けば、何とかなるだろ?」


 はぁ~・・・アグレッシブなことで・・・。


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