スーパーNEMO大戦


「よぉ、お二人さん、調子はどうだい?」


 二人がタバコ片手に、魚釣りをやっていると、両手一杯にビンを持ったキラが帰ってきた。


 ・・・・・・彼女は水を探しに行ったはずだが・・・。


「はやすぎるやろ?」


 いくらなんでも、行ってすぐ帰ってくるなんて、見知らぬ土地に何があるかも分からない世界。


 一応、銃は持っているものの、そんな中で水を確保するというのが、どれだけ大変か・・・。


「いや・・・それが・・・なんでも、この世界は水がただ同然らしい。」


 ・・・・・・・は?


「確かに・・・俺たちが住んでいる世界よりは平和そうだけど・・・。」


 魚釣りに没頭していたアルクが口を開く。


「うん。それでとりあえず、誰かに水を分けて欲しいと頼んだところ、こんなに・・・夕飯もご馳走になるか?・・・ですって?どうする?」


 ・・・・・・・。


「・・・お前、買われた?」


 とりあえず、そういうコトだろうと思って、口にして見る。


「失礼ね。私はそこまで安くありません。」


 ・・・さいですか?


「どちらにしても、情報は欲しい。罠かもしれない可能性を考えつつ、その人の家にご馳走になるのが、的確な判断じゃないのかな?」


 アルクは、結局そう結論づけた。


 ・・・確かに一理ある。


 俺たちには情報が少なすぎる。


 しかし・・・。


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