スーパーNEMO大戦

「異世界なんて、情報集めたところで何とかなるものなのか?」


 自分たちの世界より、科学技術が衰えた世界。


 とても、まともな情報が出てくるとは思えないが・・・。


「それでも、この世界で生きるには必要なものだろう?」


 ・・・なるほどね。


 まぁ、どちらにしても元の世界に返る方法がないなら、こちらの世界で暮らすしかないというコトか・・・。


「私は、どちらでもかまわないけど。」


 海の中の世界。


 戦争が止まない世界。


 殺戮兵器ギア・ドールが横行する世界・・・。


 それが、彼ら海人たちが住む世界。


 ・・・元の世界に戻りたくないわけではない。


 しかし、帰ったところで地獄しか待っていないというのなら・・・。


「平和な世界か・・・。」


 血の臭いが染み付いた自分たちが慣れるとは思わなかったが、それでも悪くない気はした。


「あ・・・魚どうしよう・・・?」


 アルクは自分の釣った魚を見ていたが・・・。


「食わないなら返してやれ。」




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