スーパーNEMO大戦

「悠人・・・」


 同じく、異変に気がついたらしく、同じクラスである、先咲美琴に声をかけられる。


 今はなき、魔道師に作られたホムンクルス。


 魔法こそ使えないものの、多少の知識は持っている。


「分かっている・・・悪い、由良、俺たち早退するわ。」


 結論は早かった。


 何かが起ころうとしている。


 しかも、とてつもないでかいことだ。


 学校でおとなしく授業を受けている場合ではない。


 アルマゲドン・・・最後の聖戦。


 ・・・もはや、おとぎ話にしかならないような、神話が現実になろうとしている。


 ・・・・・・・・連絡を取る必要がある。


 ローマ教団に、バチカン連合に、イエズス会に・・・。


 でも・・・・・・それでも、何とかなるものなのか?


「え、おい・・・ちょっと待て!・・・そんないきなり、駆け落ちかよ?」


 ・・・あぁ、そう取れますね。


 まったく、そうですね。


「埋め合わせはする。とりあえず、あとは頼む。」


 悠人は、荷物をまとめると、先生の目を盗み、さっさと、学校を後にした。


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