スーパーNEMO大戦

「それにしても、本当に現実の出来事じゃないみたいね。」


 モニター・・・っていうか、もはやテレビを見ながら、ピンクがそんな言葉を口にする。


 確かに、真っ暗な空。


 巨大なドリル状の生物。


 ・・・・・これは映画です。特撮です・・・と言ったほうが、よっぽど説得力がある。


「かつて、偽ワイルダーが現れたときとは、雰囲気が全然違うわね・・・こいつらがしゃべるとは思えない。」


 恵の言葉。


 確かに、言葉が通じれば別の対抗策も出来そうだが、アレはどう考えても、そんな類の相手ではない。


「一応、敵と断定されたわけじゃないから、余計な刺激を与えないようにと、指示が出ているわ。」


 誰から!?


「蜂の巣と同じか?」


 ・・・いや、レッド・・・うん、あっているけど、確かにあっているけど、その例えはどうだろう?


 仮にも宇宙から飛来した謎の生物なんだし・・・。


「このまま通り過ぎてくれれば、なんてことはないけどね。」


 ピンクの言葉は的を射ている。


 確かに、あんな相手、いくらカミレンロボやカミレディロボを出したところで、太刀打ちできるとは思えない。


 このまま通り過ぎてくれれば、それに越したことはないが・・・。


「は?・・・なに、その面白くない展開?」


 隊長!!


「下手すりゃ、人の命がかかわってくるのに、面白い面白くないだけで、判断しないでください!!」


 そんな理由だけで、あの生物に暴れられてたまるか!!


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