スーパーNEMO大戦
Assassin

「・・・なんだよ!どうしろって言うんだ?」


 暗殺者由良は焦っていた。


 空が飛来した、謎のドリル状の物体。


 それが、突然変形したのだ。


 巨大な人形・・・ロボットというべき姿だった。


 右手にドリル。左手は細い触手のような姿をした巨大ロボ。


 ただ、立っているだけならまだしも、そいつらは突然暴れだしたのだ。


 ・・・・・・・特撮映画です。


 と、言われたほうが、まだ説得力のある光景だった。


 しかし、実際に由良は映画館に座っているわけでもないし、目の前の光景は決してスクリーン越しでも、テレビ越しの映像でもない。


 実際に自分の網膜から映し出されている映像なのだ。


 ・・・悪い夢です・・・って言ってくれたほうが、マシだった。


 由良の判断は早かった。


 いくら、個人戦最強の力を誇る暗殺者といえど、アレだけの巨体に対抗できる手段はもってない。


 やれることといえば、全力で逃げるだけだ。


 ・・・・しかし、どこに・・・。


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