スーパーNEMO大戦

「ここも非難しないといけないかね・・・」


 テレビを見ながら、老夫婦がそんな言葉を口にする。


「えぇ、そうですね・・・この世界の技術では、対抗する手段があるとは思えません。」


 キラの言葉。


 悪いが、この世界はコレまでだ。


 ギアを持たず、有効な兵器を持たない。


 ・・・・・いや、ないことはない。


 ミサイル、核・・・自分たちの世界では、決して使うことの許されない兵器がこの世界には、存在する。


 だが・・・ソレを使ったら・・・人が住むことはできなくなるだろう・・・。


 世界を守るために・・・人を殺し・・・町を壊す・・・。


 どこの世界だって、口にすることは一緒だ・・・。


「ばあさん!・・・あれ?お客さんか?」


 そんなコトを考えていると、ふらりと家のドアが開き、見知らぬ若者が入ってくる。


「あぁ・・・すいません・・・お邪魔しています。」


 とりあえず、人あたり良く・・・社交性を持っていて、損をすることはない。


 まぁ、こういうコトはキラが一番得意なのだが・・・。


「だったら、あれはあんたたちの物かい?あんなところに置いておいたら、車が動かせないだろう?トラックでも持ってくるか?」


 若者の言葉。


 ・・・あれ?


 何のことだろうか?


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