スーパーNEMO大戦

「ふざけてやがる!」


 心から出た言葉。


 舐めやがって!!


 俺たちを誰だと思ってやがる!


「だったら、逃げるか?」


 アルクの言葉。


「冗談。」


 まったく笑えなかった。


 海人はタバコをくわえると火をつける。


 一息。


「お人好しが・・・」


 アルクの言葉。


「なんとでも言え。」


 返す言葉が見つからず、そんな言葉しか出なかった。


 しかし、それで決心が付いた。


 あいつらをぶち壊せば、俺たちは自分たちの世界に帰られる。


「ちょっと行ってくるわ・・・俺たちをこんな目に合わせて、一発ぶん殴らんと、気がすまん。」


 海人は、皐月に乗り込むとエンジンをかける。


 大丈夫。地上とはいえ、自分たちが住んでいるドーム内とそれほど気候に変化があるわけではない。


 ギア・ドール皐月は、いつもどおり動いてくれる。

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