スーパーNEMO大戦

「・・・・・ガルダスト・・・?」


 ・・・そう、あの時、カオリと一緒に戦った、英雄。


 それが、自分たちの目の前に現れたのだ。


 念のため言っておくが、私が持っている秘密道具『蛍光灯』は、ちょっと太目の人間なら、もう通ることが出来ないぐらいの、小さなゲートしか作れない。


 だから、当然なのだが、こんな10メートル以上もある巨人なんて、本当に細かく分解でもしない限り、持ってこれる手段はないのだ。


「まさか、カオリさんが移動したのと同じルートで・・・」


 兄貴の言葉。


 カオリはゲートをくぐって、警報がなったと同時に、元の世界に戻って行った。


 入れ違いで、こいつまで来るとは・・・。


「だとしたら、チャンスだよ!コイツを使って・・・」


 そこまで口にして、兄貴にドつかれた。


 痛い・・・何もグーで殴ることないじゃんグーで・・・。


 こちとら、まだうら若き15歳の乙女ですよ。


「バカだろ!どうやって動かすんだよ!」


 ふむ、正論だ。


 しかし・・・


「根性だ!!」


 案の定、もう一発殴られた。


 だから、グーで殴るな、グーで。


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