スーパーNEMO大戦
「でも、コイツには武器がないぞ・・・。」
兄貴の言葉。
まったく分かってないな・・・
これだから現実主義者は・・・。
「だから根性だって!!」
はっ!
再び、殴られそうになったので、とりあえず、避けることにした。
兄貴の言うとおり、ガルダストには武装がない。
それは、このロボットが、戦闘するために作られた巨人ではなく、驚いたことに、『遊具』として、開発されたロボットだからである。
ちなみに、原動力はビール。
いろんな意味で、お金持ちしか使えない超高級遊具なのである。
まぁ、カオリさんは、見て分かるとおり、私たち庶民とはとてつもなくかけ離れたところに住む超お嬢様だから、問題はないのでしょうけど・・・。
「分かっているわよ。でも、時間稼ぎぐらいは出来るでしょ?」
・・・おいおい・・・。
「俺たちが逃げる時間を稼ぐと?」
「カッコイイと思わない?」
・・・・・確かに、カッコイイ・・・だけど・・・。