スーパーNEMO大戦
「ありがとう。気持ちだけ受け取っておくわ・・・。」
相変わらずの・・・まるで、本当の姉のような優しいカオリの笑顔。
でも・・・。
「だめ!私もついていく・・・だって、私が乗っていたら、カオリは絶対無茶できないでしょ!?無理なことしないでしょ!!」
いいたくないけど、本音が出た。
「・・・・美里・・・。」
そう、私が乗っていれば、カオリは無茶はしない。
怪我をするようなことはしない。
絶対に、命を落とすような・・・ことはしない・・・。
「お願い!!・・・兄貴、いいでしょ!?カオリのために、私のために!!」
お願い、いうコトを聞いてくれ!!
世界の危機かもしれない。
私たちは、自分の命を守るだけで精一杯かもしれない。
でも・・・それでも・・・大事な友人は・・・大切な友達を・・・怪我するところなんて、死なせることだけはしたくないんだ!!
「・・・そうだな・・・悪いけど、カオリさん。こいつも乗せてやってくれ。」
兄貴はアッサリ折れた。
「睦月さんまで・・・私は、別に最初から無理するつもりなんて・・・。」
カオリがそこまで口にして
「無理は自覚できないから、無理って言うんだよ。」
兄貴の言葉が重なった。
そのまま、兄貴は言葉を続ける。
「カオリさん、妹を頼む。こいつに怪我をさせたら、俺が許さない・・・その意味、分かるよな?」
それは、安易に、カオリも怪我をすることは許さない・・・という意味。
お前、何気に良いこと言うな。