スーパーNEMO大戦

「締まらねぇ~!!」


 ブルーは、ロボットの中で叫んでいた。


「何いってるの!歌は世界を救うのよ!」


 ピンク姉さん・・・なんだか、良いこと言っているかもしれませんが、やっぱり場違いな気がします。


 あくまで気のせいですが・・・。


「とにかく、現状ではそれが、最大戦力であることは確かなのだから、それで何とかするんだ!!ブルー、ピンク!!俺たちは、住民の避難誘導に専念する!」


 レッドからの通信。


 いいなぁ~・・・まさか、自動車の免許を持っている・・・それだけで、こんな地球の運命を左右するとか、考えたことなかったよ。


「はぁ・・・とにかくやるか!」


 青山は大きくため息をつくと、叫ぶ。


「カミレンソード!!」


 カミレンロボの操縦は、基本的に音声入力である。


 つまり、ぶっちゃけ、叫べば誰でも使える素敵マシーン。


 ・・・・・・ん?


「ってことは、ワザワザ、俺が戦う必要はないのでは!?」


 なぜこんなに、自衛隊員もいてアメリカ兵さんたちもいて、民間人の俺が率先して戦う側なの!?


 しかも、なぜ自衛隊員さんもレッドと同じように、避難誘導を開始してるの?


 え?・・・槍玉!?


 俺たち、完全に当て玉!?


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