スーパーNEMO大戦


「噂どおりの人たちですね・・・。」


 実力があれど、無計画。


 力はあれど、使い方を知らない、典型的な人たち。


 由良の中でカミレンジャーはそういう評価である。


 だが、ゆえに強力な武器が持つことを許されている人たちだとも、思っている。


 俺が、カミレンレーザーなんて持ったら、きっと人道を外れてしまうだろう・・・。


 強い武器は、それ以上に強いものが持たなくてはならない。


 自分の実力では、拳銃レベルがちょうどいい・・・。


「とりあえず、ここは残りの八匹を倒すことを優先しませんか?」


 由良の提案。


「あなた、ただの拳銃しかもってないんじゃないの?」


 あ・・・見られていたか、やっぱり・・・。


 しかも、ソレを見て何も言わないんだ。この人は・・・。


「そりゃ、今時公務員でも、対空ミサイル持ってる時代だから、一般人が拳銃持ってるぐらいじゃ、驚かないわよ。」


 ・・・・・・う~ん・・・やっぱり、カミレンジャーってすげぇ~・・・。


「まさか、コレでもそれなりの世界で生きている人間ですよ。それなりに武器は持っています。それに実力も・・・。」


 暗殺者としての自負がある。


 正義の味方には劣るかもしれない。


 だけど、それでも一人の人間を・・・この町を守るぐらいの実力は持っているつもりだ。


 アサシン由良・・・いくら正義の味方といえど、女に助けられて、おずおず逃げたら、男が廃る。


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