スーパーNEMO大戦


『うわぁ~・・・カミレンジャーだよ!カミレンロボだよ!!・・・私始めてみたよ。サインもらえるかな?サイン?』


 同じロボットの中から、今度は別の女性の声が聞こえる。


 どうやら、あのロボは二人乗りらしい。


『あら?美里知ってるの?』


『うん、雑誌で見たことある。ロボットも持ってるって言っていたけど、本当だったんだぁ~・・・うわぁ~・・・サイン欲しいなぁ~・・・』


 どうやら、美里と呼ばれたもう一人のほうは、自分たちのことを知っているらしい。


「サインでいいならいくらでもあげるよ・・・この場を乗り切ってくれるならな・・・。」


 心から出た言葉。


 酒だっておごってやってもいい。


 食事だっておごってやる。


 この場を乗り切ってくれるなら・・・。


 味方をしてくれるなら・・・。


 なんだってしてやるよ!!


『ホントに!?カオリ、サインくれるって!?』


『いや・・・美里はよくても、私はよく知らないし・・・』


「サインもくれてやるし、酒もおごってあげるよ・・・とにかく、こっちは満身創痍だ。味方してくれるなら、なんだってかまわない!」


 半ば叫び越しに叫んでみた。


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