スーパーNEMO大戦


『あれは、何!?』


 ここ一帯の敵を殲滅し、ようやくひと段落と思った矢先、ガルダストから声が上がる。


 声はカオリ?美里??


 若い女性の声は区別が付きにくくて困る・・・。


「なんや?」


 言われて、後ろを振り返ると、そこには大きな穴が・・・。


 新手!!


 海人は、再び皐月を構える。


 今度は、いったい何体来る?


 エネルギー残量は?残り弾数は?


 そもそも、この世界において皐月のエネルギーや弾丸は補充できるのか?


 様々な思考がめぐりめぐったが・・・。


「!」


 穴は、突然起こった落雷によって、収縮される。


「雷?」


 空を見上げると、暗黒の空に輪をかけるように、雲が覆っていた。


 さっきまで晴れていたと思ったが・・・このタイミング・・・意図的としか思えない。


「天災・・・兵器?」


 ドームの住民らしい、海人の思考だから出来た発想である。


 しかし現代科学において、天候を操る科学力はない・・・。


 そう・・・科学力は・・・。




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