スーパーNEMO大戦


「・・・・・サンダルフォンは天界に行き、天使や神とであった。浦島太郎も現代では実在した人物だとされている。それ以外にも、必ずある・・・。」


 そう・・・どの神話にも必ずといっていいほど、共通するエピソードがある。


 ・・・・それが・・・死者の国への旅行である。


 古事記、ギリシャ神話、北欧神話・・・どれも死者の国への旅行をした、というエピソードは存在する。


 それに、神と人間界を出入りする話だって・・・。


「珍しい・・・話じゃないんだよな・・・」


 科学的に見れば、現実的ではない理論。


 しかし、悠人は魔法使いである。


 魔法使いは、もっと別の視点から物事を判断すべきである。


 そして・・・そんな別の視点から見た場合・・・。


 ・・・決して・・・異世界からの使者なんて・・・珍しい現象ではなかった・・・。


「あいつらは、宇宙からではく、異世界からの使者・・・たぶん、何番目になるか分からないけど、その何番目かの地球の住民だ・・・。」


 でも、わかったところで、伝える術はない。


 いくら、魔法使いと言ったところで、悠人は所詮一介の高校生に過ぎないのだ。


 そんな人間の言葉、誰が信じるというのだろう・・・。


< 74 / 160 >

この作品をシェア

pagetop