スーパーNEMO大戦
「・・・・・サンダルフォンは天界に行き、天使や神とであった。浦島太郎も現代では実在した人物だとされている。それ以外にも、必ずある・・・。」
そう・・・どの神話にも必ずといっていいほど、共通するエピソードがある。
・・・・それが・・・死者の国への旅行である。
古事記、ギリシャ神話、北欧神話・・・どれも死者の国への旅行をした、というエピソードは存在する。
それに、神と人間界を出入りする話だって・・・。
「珍しい・・・話じゃないんだよな・・・」
科学的に見れば、現実的ではない理論。
しかし、悠人は魔法使いである。
魔法使いは、もっと別の視点から物事を判断すべきである。
そして・・・そんな別の視点から見た場合・・・。
・・・決して・・・異世界からの使者なんて・・・珍しい現象ではなかった・・・。
「あいつらは、宇宙からではく、異世界からの使者・・・たぶん、何番目になるか分からないけど、その何番目かの地球の住民だ・・・。」
でも、わかったところで、伝える術はない。
いくら、魔法使いと言ったところで、悠人は所詮一介の高校生に過ぎないのだ。
そんな人間の言葉、誰が信じるというのだろう・・・。