スーパーNEMO大戦

「悠人、電話だよ。」


 と、そこまで思考をめぐらせたところで、美琴に声をかけられた。


 お前、あれほど祭壇に入るなと・・・まぁ、別に今は魔法を使っていたわけじゃないからいいけど・・・。


「電話?」


 携帯じゃなくて、家電に?


「うん。色彩梨乃子さんって人から。」


 聞いたことない名前だ。


 色彩?


 セールスじゃないだろうな?


 疑心暗鬼になりながらも、悠人は美琴が持ってきた、子機を受け取る。


「もしもし、電話変わりました。」


『始めまして。先ほどの落雷、見事だったわね。』


 ・・・!!


 なんだと・・・?


 馬鹿な?わかるはずないだろ?


「いったい、何の話でしょう?」


 一応、とぼけてみたが、ここにピンポイントに電話をかけてきた時点で、チェックメイトだというコトは、分かっていた。


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