桃色
そして、寒い寒い冬を越え、春を迎えた私達は2年になった。



クラス替えだ。


私の学校は、毎年クラス替えがある。


楽しみもあるけど、不安もいっぱい。



・・・また、薄っぺらい紙が配られた。



私は急いで、自分の名前を探す。



『水嶋桃子』はっと・・・。


1組から順番に探した。


「あった、1組だぁ!!」


私は久しぶりに喜んだかもしれない。


だって、なつと千絵と同じクラスになれたから。


でも、喜んだのもつかの間、私はガックリと肩を落とした。


ヒロくんの名前が1組になかったからだ。


ヒロ君は2組だった。



梨花と恵美ちんとも離れてしまった。


梨花と恵美ちんも2組だった。


あれから、気まずくなって梨花とは一度も話してない。


恵美ちんは私と梨花の間に挟まれてとても辛そうだった。


今更だけど、恵美ちんゴメンね。



私、自分のことばっかり考えてたね。



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