桃色
私とゆぅ君が一緒にいることが一切なくなったから、別れたっていうことがみんなに知れ渡っていった。


それから、変わったことがいくつかある。


クラスのみんなには嫌われてしまったけど、2年の不良達がよく私のところに来るようになった。

桃っちゃん!なんて呼ばれてるんだよ、私。

あの子達はあの子達なりに私を元気付けてくれてるみたい。

すごく、嬉しいよ。


ヒロ君のおかげで私達はお互いに正直な気持ちをぶちまけたんだ。

本気で謝ってくれたし、私もちゃんと謝った。

友達ってわけじゃないだろうけど、仲良くなれた。


それと、3組のなつのところに行った時、偶然、美鈴ちゃんを見かけた。

愛ちゃんの話だと、遊んでた男達とは縁を切ったみたいで、それからは真面目に学校に来てるみたい。

愛ちゃんは私とゆぅ君が別れてしまったこと、自分のせいだってすごく気にしていたけど、それは私が決めたことだからってちゃんと分かってもらった。


この二つはすごい嬉しかったな。


だけど一つだけ、悲しかったこと。


それは、ゆぅ君と健ちゃんが教室に来なくなったこと。


それって、当たり前だよね。


あれから、ずっと指輪は私の首にネックレスとして、今も変わらず大切に着けているんだよ。



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