桃色
「うちらさ、前は桃っちゃんのことすっごいムカついててケンカしたけど、本当の桃っちゃんのこと知ってさ。今はすごく桃っちゃんのこと好きだから」


すごく照れくさそうにそう言ってくれた。


「私こそ、いつの間にか話してくれるようになったじゃん?ゆぅ君と別れてからも元気付けに来てくれてたし・・・。今日も花束くれてびっくりしたし、すごい嬉しかったよ」


私がそう言うと、後輩達は照れていた。


「まさか、私達が仲良くなるなんて思ってなかったよね?」


私はそう言って笑った。

すると、その中の一人がこう言った。


「優士くんと一緒に写真撮らんの?」

「えっ・・・」


私は思わず言葉につまってしまった。


「呼んでこよっか?」

「いいよ、いいよ。もう、別れてるんだし・・・」


私は必死で断った。


「でもさ~、せっかくだから・・・」


他の子達も撮ったらいいのに~とか言ってる。



・・・無理だよ。

だって、すぐそこに美鈴ちゃんもいるし。

それに、断られるに決まってるじゃんか!


私はその子達がそう言ってくれてすごく嬉しかったけど、断った。


すると、向こうの方から、千絵が走ってくるのが見えた。


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