桃色
私は楽しくて平凡な学校生活を送っていた。


だけど、ただ一つだけ、悲しみがあった。

それは、ゆぅ君がいない現実を今更ながら感じてること。

あの頃は、別れたっていっても、学校にいれば、ゆぅ君達を見かけることはあった。


でも、ここにはあなたはいない。


でもね、それでもそれなりに楽しく過ごしてた。

だけど、入学して二ヶ月が経った頃から、私の学校生活がガラッと変わったんだ。



「美鈴の男取った、桃子って奴どれ~!?」


教室のドアがガラッと開けられ、見るからにやばそうな女の人達が入ってきた。

どう見ても、一年生じゃなさそう・・・。


美鈴の男取った桃子・・・。


「たぶん、私のことだよね?」


私はそう言って梨花を見た。


「桃子・・・」


梨花が心配そうな顔をしている。


「ちょっと、行ってくる!」


私はそう言って席を立った。


「どういうこと?どういうこと?」


加奈は訳も分からず慌ててる。





「何か用ですか?」


私は、その女の人達の前に行った。

教室はザワザワとしていた。


「あぁ、お前か・・・。ちょっと話あるから」


私はそう言われて、腕をつかまれた。


その時、


「おい、あんたら、俺の女に何か用か!?」


頭上からそんな声が聞こえた。


「えっ?」


私はびっくりして、振り返った。

すると、金髪の長身の男が私の肩に手を乗せて女達を睨んでいた。


俺の女??って、あなた一体誰ですか~??




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