桃色
「それって、美鈴のせいじゃねぇ・・・？」


タケルにそう言われて私はドキッとした。


「美鈴ちゃんのことも知ってるの？」

「あぁ・・・。ちょっとな・・・」

「どういうことか、話して！！」


私がそう言うと、今度はタケルがしぶしぶ話してくれた。



ちょうど、美鈴ちゃんが学校に来てなかった頃・・・・・。

愛ちゃんが言ってた、美鈴ちゃんが変な男達と遊んでるってこと。


その男達もかなりやばい連中で。


そいつらにゆぅ君と私のこと話したんじゃないかって・・・。


その話がいろんな人に伝わって、今に至る。


「そういうこと、よくあるぞ」


タケルはそう言った。


「そうなの？」

「うん。結構、厄介だけどな。まぁ、俺がいたら、なんてことねぇよ」


タケルはそう言って、不安そうな私の頭をポカッと叩いた。


私は、ふとあることを思ってタケルに聞いた。


「私のこと彼女って言ってくれてるけど、タケルって今、彼女いないの？」

「いねぇよ・・・」


タケルは少し寂しそうにそう言った。


「ふぅ～ん、モテるんでしょ？」

「そんなことねぇよ」


タケルは笑ってそう言った。



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