桃色
「今日も仕事で遅いから・・・」

「うん、分かった・・・」

最近の私と翔さんはこんな感じだ。


翔さんはいつも

「寂しい想いしてないか?」

とか

「あんまりかまってやれなくて、ごめん」

って言ってくれる。

私はそんなことないよって強がる。


本当は寂しいよ。

本当は毎日会いたいし、話したいこともいっぱいある・・・。

だけどね、仕事だから仕方ない。

だって、翔さんって仕事をしている姿が一番かっこいいんだもん!!



「梨花も加奈も彼氏とどう?」

昼休み、私は久しぶりに梨花達と一緒にご飯を食べてる。


「普通だよ〜」

って梨花は笑う。

「桃子こそどうなの?」

「普通かな・・・」

「そういやさ、翔さんって優士君に似てない?」

梨花がいきなりそんなことを言うから、私はご飯をつまらせた。


「えっ?似てない、似てないよ!!」

「顔じゃないよ?声とか、雰囲気とか」

「全然、似てないよ〜!!」

梨花はそうかな?って言った。




< 200 / 500 >

この作品をシェア

pagetop