桃色
翔さんと別れてから出来た彼氏は、同じクラスのタケル。

いつも、私を守ってくれていたタケル。

タケルは出会った頃と少し変わってた。


ますます派手になって遊び人になってたし、暴れ回っていた。

そういう人のほうが良かった。

もう、誰だっていいんだよ。

私を愛してくれるなら・・・。



「なぁ、今日俺んち来る?」

「うん!!行く行く!!」


私達は今日も抱き合う。

「桃子、好きだよ」

タケルは私を抱いた後、いつもこの台詞を言う。


タケルは私のこと好きなんだね。

あぁ〜、よかった。


こんなことで私の価値を確かめる。


愛してる、好きだって言われると心が満たされる。

私を求めてくれれば私を必要とされてるんだって思う。



今日も私はタケルの家にいる。

「ねぇ、タケル、クリスマスって暇?」

「もしかして桃子って、クリスマスなんか予定あんの?」

「ないよ〜!!タケルと一緒がいい!!」

「当たり前だろ!!」


そして、またタケルに抱かれる。


そんなことの繰り返し・・・。






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