桃色
「桃子・・・」

梨花は今にも泣き出しそうだった。

そんな二人に私はお礼を言った。

「心配かけてごめん。梨花と加奈が私のとこに来てくれてすごい嬉しかったよ。でも、みんなの目もあるし、もう来てくれなくていいから・・・」

私は頭を下げてそう言った。


すると、ポカッと頭を叩かれた。

「もう!桃子のアホ!」

・・・・・梨花だ。

加奈も桃子のアホ!そう言って私を叩いた。

「そんなこと言わないでよ!私達、友達でしょ?何でも話してよ!周りの目なんて気にしてないからね!!」

加奈はそう言って泣いた。



「桃子、ちゃんとご飯食べてるの?」

私の腕をつかんで梨花が聞いてきた。

確かに、やせたかもしれない・・・。

「昼は、食べてないけど・・・」

そっか〜っと梨花は言って何か考えているようだった。


「ねぇ、明日からお昼一緒に食べよ!」

「えっ?」

「明日から、お昼、桃子のとこ来るからね!」

梨花はそう言って笑った。

「桃子、分かった?」

加奈もそう言って笑う。

「分かった・・・」



梨花と加奈。


私の大切な友達。


二人は何があっても私のそばにいてくれた。

私、タケルいなくても、やっていけそうだよ。



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