桃色
「私ね、翔さんに会ってちゃんと、謝りたかった。こんなに時間がかかってしまったけど・・・、今日、話せてよかった。本当に大好きだったよ」

「俺も、大好きだった・・・」

私達はお互い愛し合ってた。


それは紛れもない真実。

絶対に忘れない。


「なぁ、あれから優士とは会ったのか?」

翔さんに聞かれて、私は会ってないよと答えた。


「なんで・・・?今でも、好きなんだろ?」

「うん。好きだよ。でも、大阪にいるし、会えないよ・・・」

「そっか・・・」

「うん」

「会いに行かんのか?」

「うん。行かない」



本当は、ゆぅ君に会いたい。

だけど、会いに行けない、会ってはいけないんだ私達。


私がそう言うと翔さんはこう言った。


「もしさ、桃子の気が変わって会いに行きたくなったら行ったらいい。そんで、二人で俺のとこに来い!!精一杯、祝福してやるから!」

翔さんはそう言って笑ってくれた。


「そんな日が来るのかなぁ・・・?」


翔さんは相変わらず大人で、私はそんな翔さんを見てるとやっぱり自分は子どもだなってつくづく思った。





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