桃色
今日も疲れたなぁ〜。


私は帰るなり、自分の部屋に入ってベッドに寝転ぶ。

このまま、寝てしまいたいよ。



「♪〜♪〜」

携帯が鳴ってる。

私は、眠たい目をこすりながら携帯を取った。



「えっ・・・?」

着信を見て私は目を疑った。

そこには『タケル』と表示されていたから。

タケル?

本当にタケルなの?


「・・・もしもし?」

私は恐る恐る電話に出た。

そして、耳をすませた。


「桃子?俺、俺!!久しぶりやな!!」

あの頃と変わらないタケルの元気な声が聞こえた。


「もう!!どこ行ってたのよ!!」

「わりぃ、ケリ着けてた」

「ケリ!?ケリって何?ずっと待ってたんだよ!!」

私は泣きながらそう言った。


「なぁ、今から出てこれるか?」

タケルにそう言われて、私は大きく頷いた。


「うん!タケル、今、どこ?」

すると、タケルは笑って答えた。

「桃子の家の前だけど・・・」

「分かった!」


私は慌てて家を飛び出した。




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