桃色
あの日、タケルに会わなければ私はきっと
今も変わらずにあんな日々を続けていたに
違いない。
タケルが話してくれたこと。
タケルが言ってくれた言葉。
私にとってそれが何よりも必要だった
もので・・・。
私の話を聞き終わると、健ちゃんは
思いがけない言葉を言った。
「ってかな、タケル、俺にそんなこと言わん
かった。桃子と付き合ってたこと俺に
何も言わんかったぞ!」
「私とタケルのこと知らなかったの?」
「付き合ってたこと知らんかった・・・。
俺はアイツに桃子のこと守れって頼んだ
だけやのに。アイツ、何、手出してんや!」
なんで、健ちゃんはこんなに怒ってるの?
私は、タケルのこと誤解してほしくなくて
ちゃんと話した。
「タケルは私のことちゃんと愛してくれてた。
だけど、私はあの時、本気でタケルのこと
愛せてなかった。ハタチの時さ、また
タケルに会って、私、知ったの。
あの時のタケルの気持ち・・・」
健ちゃんは何も言わない。
「タケルがいなかったら、私、ずっと
変われなかったと思う。
タケルがいたから、私、変われたの。
タケルが私のこと救ってくれたの!!」
「ごめんな、タケルのこと怒って・・・」
健ちゃんは、納得してくれたみたい。
「それでね・・・」
私は、少し言いにくかったけど、ピアスのこと
を話した。
「タケルと付き合ってた時に穴あけたんだ。
それから、ずっとしてるの。
別に深い意味はないよ・・・。
今は、ファッションの一部みたいなもの」
「そっか・・・」
健ちゃんは私の耳を見てびっくりしていた。
「そうだ!健ちゃん、タケルに私のこと
守ってくれって頼んでくれてたんだよね。
すごい、助かったよ。ありがとう!
健ちゃんには、いつも助けてもらって
ばっかりだった。健ちゃんのおかげだよ。
私が無傷でいられたのは・・・」
私がそう言うと、健ちゃんは、
「それぐらい、当たり前だろ!!」
そう言って笑った。
今も変わらずにあんな日々を続けていたに
違いない。
タケルが話してくれたこと。
タケルが言ってくれた言葉。
私にとってそれが何よりも必要だった
もので・・・。
私の話を聞き終わると、健ちゃんは
思いがけない言葉を言った。
「ってかな、タケル、俺にそんなこと言わん
かった。桃子と付き合ってたこと俺に
何も言わんかったぞ!」
「私とタケルのこと知らなかったの?」
「付き合ってたこと知らんかった・・・。
俺はアイツに桃子のこと守れって頼んだ
だけやのに。アイツ、何、手出してんや!」
なんで、健ちゃんはこんなに怒ってるの?
私は、タケルのこと誤解してほしくなくて
ちゃんと話した。
「タケルは私のことちゃんと愛してくれてた。
だけど、私はあの時、本気でタケルのこと
愛せてなかった。ハタチの時さ、また
タケルに会って、私、知ったの。
あの時のタケルの気持ち・・・」
健ちゃんは何も言わない。
「タケルがいなかったら、私、ずっと
変われなかったと思う。
タケルがいたから、私、変われたの。
タケルが私のこと救ってくれたの!!」
「ごめんな、タケルのこと怒って・・・」
健ちゃんは、納得してくれたみたい。
「それでね・・・」
私は、少し言いにくかったけど、ピアスのこと
を話した。
「タケルと付き合ってた時に穴あけたんだ。
それから、ずっとしてるの。
別に深い意味はないよ・・・。
今は、ファッションの一部みたいなもの」
「そっか・・・」
健ちゃんは私の耳を見てびっくりしていた。
「そうだ!健ちゃん、タケルに私のこと
守ってくれって頼んでくれてたんだよね。
すごい、助かったよ。ありがとう!
健ちゃんには、いつも助けてもらって
ばっかりだった。健ちゃんのおかげだよ。
私が無傷でいられたのは・・・」
私がそう言うと、健ちゃんは、
「それぐらい、当たり前だろ!!」
そう言って笑った。