桃色
美鈴ちゃんとはこの3年間一度も同じクラスになれなった。


美鈴ちゃんは3組だった。


今思えば、美鈴ちゃんは優士君と一度も同じクラスになれてなかったんだよね。


私は、ちっとも気付いてなかったよ。


これは、きっと先生達の作戦だったんだろうなぁ・・・。


二人を同じクラスにしたら、サボってばっかいるんじゃないかって。


たぶん、そう思ったんだよ。

・・・・・きっとね。



・・・でも、先生。

それは間違ってたんだよ。



一度でもいいから、二人を同じクラスにしていたら・・・。


そしたら、運命は狂うことなんてなかったのに。






あなたはこのクラス表を見てどう思ったの?


嬉しかった?

喜んでくれたの??


私はこの時、あなたの名前を探すことも、あなたの名前に気付いて喜ぶこともなかった。


そうだったはず。

なのに、こうなるなんて・・・。




私の未来は、このクラス替えで変わった。


今でも、そう思うんだ。


私の未来がどうなるかなんてまだ、分かんなかったけど・・・。




このクラス表を見た時だけは、私、先生を恨んだよ。






3年1組。


このクラスは私にとって最悪の思い出です。






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