桃色
「♪♪~♪~♪~」

あっ、健ちゃんからだ!


「はい、もしもし!!」

「おう!桃子、元気か?」

「うん!元気だよ!健ちゃんは?」

「俺は、絶好調やな!
 それで、同窓会のことやけど、桃子、
 ちゃんと来れるんか?」

健ちゃんにそう聞かれて、私はもちろん
行くよ!って答えた。

「そっか~、じゃぁ、桃子、一張羅で
 来いよ!」

「えっ?一張羅って??」

私がそう聞くと、健ちゃんは嬉しそうに
こう言った。

「今回の同窓会は、スペシャルパーティーが
 あるんや!」

「スペシャルパーティー??」

「おぉ~、だけん、キレイな格好で来いよ!」

「私、そんなキレイな服持ってないよ・・・」

私がそう言うと、健ちゃんは笑いながら
話す。


「まぁ、桃子は何着てもかわいいから
 いいか!でも、ジーパンはやめろよ!?」

「別に、かわいくないって~!!それに、
 ジーパンがダメなことぐらい分かってるよ」


私の私服ってほとんどジーパンにTシャツ
とか、ラフな格好ばっかり・・・。

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