桃色
そして、私はハッとした。


また、優士君と同じクラスなんだ。


2年の時も同じクラスだったけど、優士君は授業にほとんど出ないからあんまり関係なかった。



そんなことを思ってたら、誰かに肩をポンっと叩かれた。


「桃子・・・。同じクラスになったね!」


そう言って笑っているのは、梨花だ。


私は、一瞬黙ってしまったが、梨花が話しかけてくれたのが嬉しくて


「うん。梨花、これからよろしくね!!」


な~んて言っちゃってた。


恵美ちんは2組になってしまったって梨花は落ち込んでたけど、私がいたからちょっと安心したって言ってくれた。


私達はあっけなく、仲直りした。


そうして、私はまた梨花と行動することになる。


「梨花とこうして話すのって久しぶりだよね」

「うん。1年ぶりぐらい?」

「仲良くしようね!」

「うん!!」


そう言って、梨花から離れた。


ふと、目線を後ろに移すと優士君の姿があった。



「よかったな!」


優士君はそう言って笑ってた。
 

「・・うん・・・」


私は小さく頷いた。



・・・どうして?

どうして、そんなこと言ってくれるの?



美鈴ちゃんに勘違いされるじゃん!!


この時の私には、あなたのこと理解することが出来なかった。





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