桃色
「ゆぅ君・・・?」

「あぁ~、ごめん、ごめん。
 奈々さんの弟のタケルかぁ・・・。
 昔、何回か会ったことあるかも。
 で、タケルも来てくれるんか?」

ゆぅ君、少し動揺してる?

電話越しだけど、何かそう思う。

「ダメかな?
 タケルもね、私とゆぅ君のことすごく
 応援してくれてるし、祝福してくれてるの」

「別に、いいけど・・・」

「本当?タケルもゆぅ君に会いたいって
 言ってたから、喜ぶと思う!」

「そっか。じゃ、またな・・・」

「うん、またね!」


どことなく、ゆぅ君の声が暗かった。

様子が変なことは確かだけど。

・・・何でだろう?

私にはまったく分からなかった。


それからも、ゆぅ君と毎日電話で話した。


私達は確実に愛を育んでいた。


パーティーの準備もしている。

ゆぅ君に喜んでもらいたいからね。


ゆぅ君は今月の15日に帰ってくる。


ゆぅ君が帰ってくるまで・・・
あと、一週間になった・・・。
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