桃色
「水嶋さん、何かいいことあったの?」

仕事中もニヤニヤしてたのか、会社の子に
そう聞かれた。

「べ、別に・・・」

私はごまかすことに必死だった。


ゆぅ君が帰ってきたら、たぶん私はもっと
毎日ニヤニヤしてると思うな・・・。


いろんなこといっぱいするんだ。


デートなんてまだ一回もしたことないし・・・。

行きたいところもいっぱいある。


これから、いっぱい思い出作るんだ。



【桃子ちゃん、愛も優士君のパーティーに
 行くからね!】

【桃子~、みんなでパーティーに行くね!!】

あれから、私の元にたくさんのメールが
届いた。


愛ちゃんや部活の仲間達。

健ちゃんから電話があって、ゆぅ君の友達も
たくさん来てくれるって聞いた。


私達が思ってたよりも大人数になりそうな
予感がする。


健ちゃんは俺の言った通りだろ~って
笑ってた。

でも、こんなにたくさんの人が来てくれること
はゆぅ君にはまだ内緒なんだ。


思いっきり、びっくりさせたいから・・・。

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