桃色
「俺、やっと念願のHした・・・」

ゆぅ君が照れながらそう呟いた。

「ん??」

「だから、念願の初Hだよ!」

ゆぅ君が照れ臭そうに言った。


「念願の初Hって?」

私は意味が分からなくて、そう聞いた。

「実はな、俺、今日が初めてだった・・・」

ゆぅ君から思いがけない言葉を聞いた。


「初めてって、何が・・・?」

まだ分からないのかよ、って言いながら
ゆぅ君が話してくれた。


「俺、女抱いたん、今日が初めてってこと。
 ずっと、水嶋のこと想ってたから、
 彼女とか作ってなかったしな・・・」

ゆぅ君が照れ臭そうに話す。

「でも、無理やり女作って、
 抱こうとしたことがあってな」

「・・・・・」

「でも、抱こうと思っても、身体固くなって
 しまって抱けんかった。
 水嶋じゃない女は抱けんかった。
 だから、今日初めてのHで、
 水嶋が俺の初めての人・・・」

「・・嘘・・・」


ゆぅ君のそんな過去を聞いて私はそれ
以上、何も言えなかった。


そんなことがあったなんて全然
知らなかった・・・。

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