桃色
今日も昼休み3組のなつのとこに行った。


・・・でも、なつはいなかった。


仕方ないから、梨花と一緒に体育館に行くことにした。


昼休みの体育館はあんまり好きじゃないんだけど・・・。


体育館に不良達がたまってるから。


でも、今日は不良達はいなかった。



「あっ、美鈴と優士君バスケしてる!」


梨花が指差す方を見ると、美鈴ちゃんと優士君が仲良くバスケをしていた。


私は梨花と一緒に二人のことを見ていた。



そんな私達に気付いたのか、美鈴ちゃんがやってきた。


「ねぇ、梨花と桃子も一緒にやろうよ!」

「うん、やる!桃子はどうする?」

「私はいい。見てるよ・・・」


私はバスケあんまり得意じゃないし見ていることにした。


三人はフリースロー対決をしてるみたい。


優士君は相変わらずうまいなぁ~。


私は、優士君に見とれていた。


なぜか、あの日から、優士君は時々、私のことを見てるような気がした。


何でなんだろう??

私、自意識過剰かな??


考えすぎかな??

私のこと気にかけてくれている気がしてた。



初めは美鈴ちゃんの友達だからかな?なんて思ってただけだったけど・・・。


そんな優士君のこと私も気になるようになっていった。


でも、美鈴ちゃんの彼氏だし、二人のこと憧れてたから羨ましいだけなんだろうって思う。


そんなことを考えながら、楽しそうにバスケをしている三人を見ていると、いきなり横に誰か座ってきた。




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