桃色
何とか、いい感じに出来上がった。


「きっと、ゆぅ君、喜ぶよ!」

「マジで、びっくりさせような!」

健ちゃんは、話があるって私達を集めた。


「実はな、明日、みんな来るんや~!
 だけん、すっげぇ数になると思うわ!」

健ちゃんからその話を聞いてびっくりした。

「みんな来れるの?」

私が聞くと、みんな来るんやって言って
くれた。

「健ちゃん、本当にありがとうね・・・」

私は、思わず涙が出た。

健ちゃんの想いが嬉しくて、
泣いてしまったんだ。


「あぁ~、桃子泣いちゃったじゃん!」

千絵が優しく頭を撫でてくれる。

「水嶋、よかったね!」

なつが笑顔でそう言ってくれた。


「みんな、ありがとうね!!」


しばらく、涙が止まらなかった。





「落ち着いたかな?」

お店の人が、紅茶を持ってきてくれた。

「ありがとうございます!」

私はお礼を言って、紅茶を一口飲んだ。


「僕もね、あの日、すごく感動したんだよ」


そう言って、お店の人が話し始めた。

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