桃色
「それと、一つ、俺から皆さんに報告したい
 ことがあります」


いきなり、ゆぅ君がそんなことを言った。

周りのみんなはわけが分からず、会場は
ザワザワし始めた。



「報告って、何だろう?」

私も、さっぱり分からなかった。

みんながゆぅ君に注目する。


「俺は、来月から、水嶋と一緒に住むことに
 なりました!」

ゆぅ君がそう言うと、みんな驚いた様子で、

「えぇ~?」

なんて声がいろんなところから飛び交った。


いきなりだったから、みんなびっくりしてる
みたい。


私だって、びっくりしたよ・・・。



「水嶋、本当なん?」

横で一緒に話を聞いていた、なつが興奮
気味に聞いてくる。

「うん。もう、家とか決めちゃった~!」

「いつの間に~?」

千絵となつにも秘密にしてた。


「黙っててごめんね。いきなり言って
 驚かせようってゆぅ君と話してたの!」

私がそう言うと、よかったねって言って
くれた。


ステージから降りてきたゆぅ君のところに、
健ちゃんやヒロ君達がどういうことだよ~
って駆け寄っていた。


「水嶋~!」


私は、ゆぅ君に呼ばれて、みんなのところに
行った。


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