桃色
「もう、ごめんね~、心配かけて。
 ただの過労でしょ?
 そんなにたいしたことないのに・・・」

私がそう言うと、ゆぅ君はギュッと手を
握ってくれた。


「無理してたんだろ?
 もう、あんまり無理すんなよ。
 俺も家のこともっと手伝うし。
 今日と明日はずっとそばにおるけんな」

そう言ってくれた。


ゆぅ君がそばにいてくれるとすごく心強い。

ずっと一緒にいれるの嬉しい!!

そう思ったら、急に睡魔に襲われた。



「ゆぅ君、今から寝てもいい?」

「まだ、寝るんか?」

ゆぅ君は、びっくりしてたけど、私は眠ること
にした。

ずっと、眠れなかったけど、今なら、ぐっすり
眠れるような気がしたから・・・。





どれぐらい、寝ていたのだろうか?


目が覚めた私の手をゆぅ君が握っていた。

・・・ずっと、握ってくれてたの?



「ゆぅ君、寝てないんでしょ?
 私、もう起きてるから、寝ていいよ」

私がそう言うと、ゆぅ君は、

「俺は、別に眠たくねぇし・・・」

そう言って、遠くを見ていた。


ゆぅ君こそ、無理してる。

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