桃色
「ピンポ~ン、ピンポ~ン」



・・・えっ?誰か来た?

私は眠たい目をこすりながら、時計を見た。

まだ、8時だよ?

休みの日だから、もう少しゆっくり寝たい
のに・・・。


「ピンポ~ン」



「ゆぅ君、誰か来たみたいだけど・・・」

私は、隣で寝ているゆぅ君を無理やり
起こした。


「ん?誰だよ・・・」

ゆぅ君は、だるそうに目を開いた。

「は?8時??まさか・・・あいつら・・・」

ゆぅ君はぶつぶつ言いながら、玄関に
向かって行った。



「はぁ~?お前ら、早過ぎんだよ!」

玄関の方から、ゆぅ君の怒鳴り声がした。

もしかして、健ちゃん達、もう来たのかな?


私は慌てて、玄関に向かった。


「よっ!!」


私が玄関に行くなり、笑顔の健ちゃんが
いた。

隣には、私達と同じ、呆れた顔のタケル。


「早過ぎだよ~!!」

私は、思わず健ちゃんにそう言った。

「こんなに朝早く来ると思わなかったよ。
 これから、何する気なの?」

私が聞くと、健ちゃんは笑顔で、

「語り合うんだよ!!」

ってわけの分からないことを言った。


「ゆぅ君、ごめん、私、担当変える。
 タケル担当になるから・・・」

「やっぱり、俺もタケルの方がまし・・・」


ゆぅ君とそんなことを言い合ってると、
健ちゃんとタケルはそそくさと部屋の中に
入って行った。


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