桃色
「じゃぁ、なつ達がそっちに行ってもいい?」

「私は、いいけど・・・。ちょっとみんなに
 聞いてみるから、待ってて?」

「はいよ!」

なつの電話を保留にして、私はゆぅ君達に
聞いて見る事にした。


「あのさ~、なつから電話で今からこっちに
 来てもいいかって言ってるんだけど・・・」

私がそう言うと、ゆぅ君はいんじゃねぇ?って
言ってくれた。

健ちゃんもタケルもいいよって言ってくれた。


「なつだけじゃなくて、千絵もいてね、
 茜と楓もいるんだって!」

私がそう言うと、ゆぅ君の目が輝いた。


「茜と楓もいんのか?
 絶対、来いって言え!」

「はい、分かりました!!」

ゆぅ君のこの喜びよう、どうしてなのか、
私には分かる。


「なつ?みんないいって!
 ゆぅ君が絶対来いって言ってる!」

「うん。千絵ちゃんも行くって言ってるから
 今から行くね!」

「うん!待ってるよ!」


なつ達が来ることになった。

ゆぅ君は一人、非常に浮かれてる。


「さっきまで、態度悪かったのに、優士の奴
 どうしたんだよ?」

タケルがゆぅ君の変わり様に呆れていた。


私は横目でゆぅ君の顔をチラッと見た。


すごい、嬉しそうな顔してる!


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