桃色
そして、平穏な日々が続いていた。


そんな中で、私はなんとなくある人の視線に気付いた・・・。

私をからかってくるようになった健ちゃんの隣にいつもいる人の視線。


優しい優しい視線。


それは・・・。

優士君(ゆぅ君)だった。



まさかねぇ~。

そんなわけないよ~。


でも、ここ最近、ゆぅ君はほとんど毎日私に話しかけてくる。

何かと私のところに来ては健ちゃんと一緒になって私を笑わせた。


私もゆぅ君のことが気になっていた。


でも、美鈴ちゃんと別れてすぐなんだよ?

そんなことないって思うけど・・・。



もしかしてって・・・。

なんかすごく嫌な予感がした。



でも、気のせいだよ!!

そう思うようにしていたんだ。




だけど、ある日それは核心へと変わっていく。



「桃子、体育館行こう!」

「うん!行こう行こう!!」


梨花に誘われて昼休みに体育館に向かった。


二人で体育館に行くと、そこには今すごく会いたくない人がいた。


私の目に映ったのは、美鈴ちゃんとなぜか一つ年上の薫ちゃんもいた。



何で会いたくないかと言うと・・・。

最近美鈴ちゃんに避けられているような気がしていたから。


美鈴ちゃんに気付いた梨花が美鈴ちゃんのところに行ってしまった。

私はしょうがないので、少し離れたところに座った。



そこで私は、聞きたくなかったことを聞いてしまう。



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