桃色
「でも、やっぱりすごいよね。
　桃子と優士君は・・・。
　私ね、ずっと桃子と優士君のこと
　見てたから、真剣に恋しようと
　思ったんだよ？」

「えっ・・・？」


千絵が話してくれた。

千絵が高校の時、モテてたこと知ってたよ。

でも、本当に好きな人とじゃないと
付き合わないって決めてたんだって。

千絵はずっと私のすぐそばで私達のこと
見ててくれたから、そう思ってたって
言ってくれた。

すごく、すごく嬉しかった。


「なつだって、そうなんだからね！」

なつも旦那さんとの純愛を語ってくれた。


健ちゃんもエリカさんとのこと・・・。


タケルは、これからのこと・・・。


みんな、本音で語ってくれた。

こうして、本音で語り合えたことがすごく
嬉しくて・・・。


「あのね、私、みんなにはすごく感謝してる
　んだよ？」

ハタチの時、タケルにまた会って
救われたこと。

ボロボロの私を、ここまでずっと隣で支え
続けてくれたこと。

千絵となつは、こんな私のこと見捨てずに
ずっと一緒に笑ってくれた。

二人の優しさに何度も助けられたこと。


そして、私とゆぅ君をまた再会させて
くれたのは、健ちゃん。

ゆぅ君と私のこと、ずっと応援してくれてた。

いつも、知らない所で守ってくれてたこと。

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