桃色
7日の朝になった。


「いってらっしゃ~い!」

いつものように、ゆぅ君を見送ってから、
会社に向かう。


今日は、何だか気分がいい。

早く仕事終わらないかなぁ~?
そんなことを思いながら仕事をしている。



・・・5時30分。


私は、定時ちょうどにタイムカードを押して、
会社を後にした。


急いで、家に帰る・・・。

ゆぅ君、今日早く帰ってくるって
言ってたけど、まだ、帰ってないよね。


そんなことを思いながら、カギを開けた。

・・・中は真っ暗。


電気を付けて、中に入った。


「えっ・・・?」


テーブルの上に豪華な料理がある。

そして、そこには、笑顔のゆぅ君がいた。


「おかえり!ってか、水嶋、誕生日
 おめでとう!!」

「・・・ありがと・・・」


嬉しいのと、びっくりしたのとで、私は自分の
年を忘れて泣いてしまった。


< 485 / 500 >

この作品をシェア

pagetop