桃色
私の質問はまだまだ続く。


「無理してない?」

「してねぇよ」


「しんどくない?」

「しんどくねぇよ」


「学校楽しい?」

「楽しいよ」


「学校好き?」

「学校か~、まぁ、好きだな」

「そっかぁ・・・」


ゆぅ君はそのまま黙って何かを考えていた。



「ごめんね、意味分かんないこと聞いて。でも、聞きたかったの・・・」


ゆぅ君は私を見て言った。


「なぁ、水嶋は?」

「えっ、私?」


私は反対に聞かれてびっくりした。


「どの質問?」


私は恥ずかしくて遠くを見ながら聞いた。


「どれってゆうか・・・」


ゆぅ君はちょっと困っていた。


「全部、ゆぅ君と一緒の答えだよ。でもね、私は、学校は好きじゃなくて大好きかな?」


私はそう言って笑った。


「なんだそれ?」


ゆぅ君も笑ってた。


そして・・・


「あぁ~、俺も大好きかも・・・」


その言葉を聞いて私はすごく幸せな気分になれた。



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