桃色
私は、最悪の気分で掃除場所に向かった。


あれ?ふと、体育館の方に目をやるとゆぅ君と健ちゃんがいた。


いつの間にここに来たんだろう・・・?


私がそんなことを思ってると、


「水嶋、大丈夫だったか?」


心配そうな顔をしてゆぅ君がやって来た。


「何のこと?」


私は、平静を装ってそう答えた。


「さっき、あいつらに何か言われとっただろ?」

「あぁ~、そんなこと?別に、気にしてないよ」


私はそう言って、トイレに向かった。


ゆぅ君にも心配かけちゃってるよね・・・。


あ~ぁ、私は一体どれだけみんなに心配をかければいんだろう?


さっきまでの楽しかった時間があいつらのせいで台無しだ。


私はイライラしていた。


でもね、ますます私をイライラさせる出来事があったんだ。


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