桃色
私は二人をずっと避けてたのに、二人は何も変わらずに話しかけてくれた。


すごく、嬉しかった。


「ちょっと、俺、向こう行くわ~!!」


健ちゃんは気をきかしてどこかに行ってしまった。


そんなの別にいいのに。

3人でいれば楽しいのにね。


すると、ゆぅ君が話し始めた。


「水嶋、俺らのこと避けとっただろ?」


えっ?私はびっくりした。


「そんなことないよ、ただ、受験でちょっとピリピリしてたから」


私はそんな言い訳をしてた。


「そっか~、ならよかった!!俺、避けられとると思っとった・・・」


ゆぅ君は安心した顔で笑った。

ゆぅ君は最近、何だか素直に想いをぶつけてくるようになった。


私はそれがすごい嬉しかったけどどうしても素直に喜べなかった。


だって、この前だって・・・。



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