桃色
「でも、嫌いな子の髪の毛なんてさわらんよね?」

「そうかも、そうかも!!」


なつと千絵はそう言って盛り上がっていた。


もう、勝手に盛り上がっててよ。


でも、前は私も、もしかして・・・なんて思ってた。


・・・・・でも、違った。


告白するなんて、恥ずかしすぎるし、付き合うなんて考えられない。


まして、彼女がいる人だから。


フラれるに決まってるじゃん!


フラれてしまったら、どう接したらいいか分かんないし。


今までみたいに話せなくなるかもしれないし。


私はまだまだ子どもだったのかもしれない。



でも、周りを見渡せばいつの間にか一組、二組と…カップルが増えていた。




そして、私も、生まれて初めて告白とゆうものをされた。



・・・正直、嬉しかった。

だって、好きだって言われたら誰だって嬉しいでしょ?


だけど、私は断った。


だって、その人は梨花が想いを寄せている人だったから。



『友達の好きな人とは付き合えない』


私はそう言って断った。





今思えば、私は一体・・・何を守りたかったんだろう・・・?


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