お一人様
健太郎が帰ってきたのは夜8時。
私達は夕飯のカレーを一緒に食べて、お互いお風呂に入った。
そして湯上がりの乾杯をビールで。
「真理ちゃん。これから宜しくね。でも、部屋が見つかったら直ぐ出るから。真理ちゃんには真理ちゃんの生活があるんだし。」
「うん。ュックリで良いよ?」
健太郎はまたはにかんだ笑顔を見せ、私にキスをくれた。
「あっ!真理ちゃん、明日から仕事だし俺もバイト掛け持ちだからすれ違いもあると思うんだ。」
「そうだね〜。」
「交換ノートしようよ!連絡帳!」
健太郎はウキウキ顔でB4のノートを取り出した。
「真理&健太郎ノートな!」
「うん。」
私も健太郎につられて笑顔になった。