お一人様
健太郎がお風呂に入り、夕飯を食べ始めたので私は洗濯機をまわした。
「真理ちゃん、明日の埋め合わせは絶対するからね!」
健太郎が言った。
「うん。期待してる!」
私も笑顔で答える。
明日は中学時代の友人でもランチに誘ってみよう。
そう思い、携帯を開いた。
「真理ちゃん、今日のご飯美味しかったよ!」
健太郎がキッチンで皿を洗いながら言った。
「口に合って良かった。健太郎が住む様になってから、私も気合い入ったのかな。(笑)」
「あはは(笑)嬉しいなぁ〜!」
健太郎はベッドに座っている私の膝に頭を乗せて寝そべった。
「俺、幸せ!真理ちゃんと毎日寝れるし〜。」
微笑ましい二人の時間。
でも、今日は早く眠りたかった。
メイクも落としたい。
でもでも…言えるはずもない。